小学生の頃、「ノストラダムスの大予言」が流行り、1999年に地球が滅亡すると信じられていました。

僕はそれをどこか本気で信じ、「35歳になったら地球は終わるんだな」と思いながら日々を過ごしていました。

大学時代のアルバイトでも、もらった日給3,000円はその日のうちに使い切り、翌朝、バス代が足りず、道行く人に切手を買ってもらい、バスに乗ったこともありました。

社会人になってもその金銭感覚は変わらず、ボーナス一括払いでゴルフクラブ、スキー、卓球台などなど、欲しいもの、やりたいことは1秒たりとも先送りせず、「今」を生き続けました。

最大の買い物は30歳、独身の時に建てた理想のマイホーム。露天風呂、広大なウッドデッキ、薪ストーブ付き。住宅ローンも「どうせ35歳で地球は滅亡するから返さなくていい」と、ある意味開き直っていました。

けれど1999年、地球は滅亡せず、何事もなく予言の日は過ぎていきました。

今振り返ると、あの“期限付きの人生”を信じていたからこそ、お金を惜しまず、やりたいことを先延ばしせずに生きてこられたのかもしれません。

もし貯め込んでばかりいたら、出会えなかった景色や経験がたくさんあります。

あの頃信じていた「終わりのおかげ」で、僕はたくさんの“始まり”を手に入れてきたのだと思います。

50代になり、お金の素晴らしさも、恐ろしさも知り、それを未来の若者たちに伝えたいと思い今の仕事を始めました。

今日も人生の一日、

夜、寝る時に、

どんな一日だったら最高でしょうか?

「○○な一日だった!」

そんなイメージをもって、いってらっしゃい✨