夏の思い出は、感情に刻まれることばかり…
<夏を、終わらせない>
毎年やってくる、秋の匂いがふっと風に混じった、あの瞬間に。
子どものころから、僕はそう誓ってきた。
それは大学を出たばかりの、まだスーツが似合わない新社会人のころも変わらなかった。
そのはじまりは、一本の映画――『エンドレス・サマー』
二人の若者が世界中を旅して、どこかに“夏”がある限り、旅を続けるサーフィン・ドキュメント。
欲しい波がなければ、あるところへ行けばいい。
シンプルだけど、胸がすっと軽くなるような真理。
僕は、ずっとこの映画に背中を押されてきた。
学生気分を一生忘れない。還暦を過ぎた今でもそう思ってる。
「好きなことを仕事にするのは、やめたほうがいいよ」ってよく聞く。
でもね、好きなことが仕事になるって、本当はすごく幸せなことだと思うんだ。
辛くなるのは、やりたくないことまで一人で抱え込むから。
だったら、やりたくないことは、人と分け合えばいい。得意な人に頼ればいい。
そうすれば、自分は“好き”にまっすぐ向き合える。
僕が好きなのは、家のプランをお客さんと一緒に「ああでもない、こうでもない」と言いながら描くこと。
未来を想像しながらライフプランを一緒に描くこと。
つまり、「見たことのない世界を、一緒につくること」
これは仕事だけじゃない。旅も、遊びも、僕が夢中になってきたことは、ぜんぶこの要素がある。
好きなことだけで仕事をして、人を幸せにできたら。
そんな“終わらない夏”を、生きていけたら。
それが僕にとっての最高の人生だと思ってる。
今日も一日たっぷりと汗をかいて、
五感で夏を味わってみてください☀️