住宅営業の仕事を続けるうちに、私は「これが天職だ」と思うようになりました。人生最大の買い物を家族と話し合い、間取りやインテリアに夢を膨らませ、考え抜いて提案する。
その時間が楽しくて仕方なく、仕事というより趣味のように感じていました。
「この仕事を一生続けたい」と心から思っていました。
しかし、私にはもう一つ、心の奥にしまっていた夢がありました。
それは”山岳警備隊(山岳救助)”の仕事です。
学生時代から登山を始め、テントを背負って何日も山にこもるほど、山の世界が大好きです。
「岳」という映画で、遭難者の救助に向かい、亡くなった遺体を回収し、やがて現れた遺族に殴られても、その怒りと悲しみをただ黙って受け止める主人公の姿を見て、
「人生最悪の場面で、その人の痛みや苦しみを救ってあげられる仕事がしたい」と強く思いました。
ふと気づくと、今の私の仕事、これはまるで山岳警備隊と同じような仕事なのではないかと思うのです。
ふだんは
「この後、天気が崩れるかも知れませんよ」
「雨具や食料の装備は大丈夫ですか?」
「山を楽しんでくださいね」
と声をかけ、登山者を見守る。
遭難が発生したら、いち早く救助に向かう。
日々の仕事は地味かもしれませんが、
大切な人を失ったとき、その人生にそっと寄り添う。
いざというとき、命のそばにいる。
私の仕事もまた、人の人生を見守り、支える仕事です。
昔、妻に「山岳警備隊をやりたい」と話したら、「あなた何歳だと思ってるの?」と笑われました。
でも、今の仕事は何歳になっても続けられる、本当の意味での天職だと思っています。
人の人生に深く関われるこの仕事が大好きです。
今日も大切な人生の一日、
夜、寝る時に、
どんな一日だったら最高でしょうか?
「○○な一日だった!」
そんなイメージをもって、いってらっしゃい♪