住宅営業を始めて3年ほど経った頃、ガソリンスタンド勤務のお客様から3,000万円位の家を注文いただきました。

私はその方のスタンドで毎回ガソリンを入れていたんですが、ふと気づいたことがあります。

一回5,000円給油するとして、6,000回給油すれば家と同じ金額になる。

ガソリンには材料費や人件費が含まれており、それが給料となり、家のローン支払い資金となる。

つまり、私は「いらっしゃいませ」と言い、相手も「いらっしゃいませ」と言う。

立場は巡り、売る人と買う人が入れ替わっていく。

自分ではできないこと、人に任せた方が便利なことを交換し合う、これが物々交換なんだなと実感しました。

そして、「プロは“専門性“という付加価値の実力を上げていく人」だと思いました。

それから20年後、天ぷら屋のご主人の家を担当し、後日その店を訪れた際、代金を払おうとすると「高橋さんからは一生、お金をもらわないよ」と言われました。

私はずっと仕事は物々交換のようなものだと思っていたので驚きました。

人は、理由がなくても、感謝の想いからお金を貰わない選択をすることもあるのだと、その時に気づかされたのです。

代価がなくてもしてあげたいことは、無償の愛。

家族には普通にしていること、それを誰に対してもしてあげること、それが値段のつかない仕事。

「プライスレスという価値ある体験を渡していく」

天ぷら屋のご主人から学びました。

今日も人生の一日、

夜、寝る時に、

どんな一日だったら最高でしょうか?

「○○な一日だった!」

そんなイメージをもって、いってらっしゃい♪