多摩美術大学4年の夏休み、地元新潟に帰省中に、姉が働くハウスメーカーの「社長が面白いから合同説明会に行ってみな」と言われ、参加しました。
会場には1,000人ほど参加者がいて、5社の代表が話をしましたが、その社長の話だけが不思議と心に残りました。
気になったので、質疑応答で「建設業界は残業を当たり前にする風潮のようですが、どう考えていますか?」と尋ねると、
「うちに残業している人は一人もいません。みんな明日の準備をしているんです」との答え。
どんな言い訳をするのかという期待を裏切り、自分にはない世界観に興味を持ちました。
夜、人事から「社長が会いたい」と連絡が。
就職の意志はなかったので丁寧に断ったものの、再度の連絡に「会って断ろう」と訪問。
社長室で2時間、自分のこれまでを丁寧に聞いてくれ、すべてを承認されました。
そして最後に「一緒にやってみるか?」の一言に、即「お願いします」と返答。
こんなに自分をまるごと受け止めてくれる人なら、飛び込んでみようと思ったのです。
その場で社長と“指切りげんまん“のポラロイド写真を2枚撮り、写真にサインを交わし「これが内定だ」と言われ、翌年からの社会人生活がスタートしました。
承認されることは、自己肯定感と自己効力感を高めるだけでなく、承認してくれた人との絆を深め、自分のエネルギーを大きく引き出してくれるものだと知りました。
承認の力、これを高めることは生涯の財産になると思います。
今日も人生の一日、
夜、寝る時にどんな一日だったら最高でしょうか?
「○○な一日だった!」
そんなイメージをもって、いってらっしゃい♪